「首への無理な矯正」とカイロプラクティック
最近、特に感じることがある。それは、他院で首への無理な矯正の為に、痛みや不具合を伴った患者が当オフィスに来院される件数があまりにも多くなっている、ということである。
多くの患者が述べるのは「首が痛だるいと言ったら首をボキっとされた」「肩こりがひどいと言ったら首の矯正をボキっと音が鳴るまで何度もされた」「首の不調を訴えたら、首の状態を詳しく調べないで、右と左から首を捻った状態でボキっとされた。その後からしんどくなって痛みが全く引かない」などである。
整体にしてもカイロプラクティックにしても、整骨院(接骨院)にしても首の矯正には、全ての面において非常にハイレベルな矯正が求められる。なぜなら、首には神経、血管、リンパなどのさまざまな重要な器官が集まっているからであり、首に対し、しっかり精通していなければ、私は首へのアプローチはしない方が良いと思っている。安易で適当な検査といい加減な矯正では、決して良い結果は得られないと私は考える。
だからこそ、安易に適当に矯正をする施術者、受け手である患者の双方の行動において、私は「はぁー、またか!」とため息をついてしまう。
当然のことだが、患者は受け手であるので施術者に対して全面的に受け入れる形となる。しかしながら、受け手である患者も施術者の経歴、技術力、患者の体に対してのミッション、経験などしっかり把握することも重要であると私は思う。年間何人の患者を診たとか、リピート率は何%だとか、価格が手頃だとか、アメリカに研修に行ってきましたとか、訳のわからない資格がありますとか、そんな安易な情報で首の矯正を受けることを決めるのは如何なものか、と私は思ってしまう。
本当に首の矯正をしっかり安全に受けたいならば、受け手である者もしっかり吟味することが重要であると私は思う。首は一度、外部的なことが原因で不具合を生じると、正常になるのに相当な時間を要する部分である。しかしながら、世間的にこのことをしっかり理解されている人は少ないと私は思う。このことは施術者にしても受け手の患者にしても欠落している部分である。
私のオフィスに来院される患者、特に上記の部分でいい加減な矯正を受け、非常に不快な状態になっている患者を、私は一瞬の施術で良い方向に変えていくことを実践しなければいけない。これには相当な技術と精神力が試される。もちろんであるが、上記の理由で来院された患者の方々も結果的には改善している。
しかしながら、安易に触られ、矯正され、壊された状態の患者を正常まで持っていくことは本当に大変であることを、安易に施術を行う施術者や安易に首の矯正を受ける受け手である患者は何も考えてはいないのだろうなと、私は少し寂しく思うことがある。
ここで、私が特に主張したいのは、「首の矯正を受けるということは、大袈裟でも何でもなく、その人の人生そのものを左右する可能性もあるのだ」ということである。良い未来も、悪い未来も・・・。
与えるもの、受けるものが共にしっかりと首に対して理解し取り組まないと、双方が理解不足の状態では良い結果が導かれない、ということである。
「はぁー、またか!」と思うことが少なくなる日が来ることを私は心より望んでいる。
もし、あなたが他院で首を矯正され、その後、首の状態が悪化し苦しみ悩んでいるのなら、安心安全なカイロプラクティック ケアを提供できる、上部頸椎スペシャリストのいる春日野カイロプラクティックはお役に立ちます。